「ISIJ International」2026年3月特集号「Metallurgy and Mechanics of Plasticity-Induced Damage Evolution and Fracture(塑性誘起損傷・破壊の金属学と力学)」原稿募集のご案内(投稿期限:2025年8月31日)
高強度と高延性を兼備する鉄鋼材料の重要度は昔から今現在まで変わらず、さらなる高性能化が求められている。塑性加工限界や構造強度を見積もるためには、まず降伏および引張強度を理解することが重要であるが、その極限状態における現象の理解を深化させるためには塑性変形後の破壊現象、すなわち延性破壊の学理を構築する必要がある。また実用的な観点では、降伏強度よりも低い応力で破壊を誘起しうる、金属疲労や水素脆化が重要視される。いずれの現象においても、破壊における格子欠陥蓄積および運動に由来する塑性の役割を理解することが本質である。近年では、様々な観察手法や計算手法の発達により、破壊における格子欠陥の役割が解明されつつあることに加えて、これまで破壊に関する研究の主軸であった破壊力学と組み合わさることで、塑性誘起破壊に関する設計・評価につながる学理が構築されてきている。
本特集号では、鉄鋼材料における塑性由来の応力・損傷発達、延性破壊、金属疲労ならびに水素脆化を対象とし、これまで研究会およびフォーラムにて活動してきた金属材料の塑性誘起破壊の研究成果を中心に、基礎研究から応用研究まで幅広い研究成果を募集する。
スコープ
鉄鋼材料の塑性加工限界や延性破壊、金属疲労ならびに延性破壊を理解するために、塑性に関連する応力発達、損傷発達、破壊に関連する研究やレビューを幅広く取り上げる。
投稿締切
2025年8月31日(日)必着
(締切日を過ぎて投稿された原稿は通常の投稿原稿として受付けます)
発刊予定
「ISIJ International」2026年3月30日発刊
投稿規定、審査方法
投稿規定は、「ISIJ International」ジャーナルWebサイト掲載の投稿規程、執筆要領をご参照ください。
審査は通常の審査方法に準拠します。
企画世話人・問合せ先
小山 元道 東北大学 金属材料研究所 准教授
TEL: 022-215-2061 / E-mail: motomichi.koyama.c5@tohoku.ac.jp
原稿送付先
電子投稿画面からご投稿ください。
電子投稿の操作に関し、ご不明の点は、本会編集グループにご連絡ください。
(TEL: 03-3669-5933 / E-mail: editol@isij.or.jp)